スタンフォード大学HPにある三重町地図で『ブラタモリ』してみました。。。

上:スタンフォード大学HPにある昭和7年の三重町地図©Stanford University 下:©Google Earth による現在の三重町
上:スタンフォード大学HPにある昭和7年の三重町地図©Stanford University 下:©Google Earth による現在の三重町

 

米国カリフォルニア州にあるスタンフォード大学は、アメリカでハーバード大学と並ぶ名門です。10年ほど前に訪問したことがありますが、キャンパスが雄大で美しく、医学から人文・歴史まで幅広い分野の研究と教育のメッカです。

 

スタンフォード大学のホームページには、戦前の日本各地の地図をアップしているサイトがあり、昭和7年(1932年)に作成された三重町の地図(5万分の1)も掲載されています。高解像度で掲載されているため、かなり拡大しても非常に鮮明で驚きました。写真上は昭和7年の三重町地図で、参考のために ©Google Earth による現在の写真を下に添付しました。昭和7年の地図で上の方に『高女校』と記載されているのが三重高等女学校で、後の県立三重高校・現在の藤華医療技術専門学校リハビリ館です。また地図左下の「縣農校」は県立三重農学校・現在の県立三重総合高校です。戦前の地図と現在を見比べると、昭和7年には三重町駅周辺から三重町市場を貫く日向街道沿いに集中していた町並みが、当時の田園地帯を中心に現在は住宅が国道や県道沿いに広がったことがわかります。

 

ここで、人気テレビ番組『ブラタモリ』のように昭和7年の地図で当院のある場所を辿ってみることにします。地図の左上の方にある三重町駅から南に伸びる道路から、現在の市場ロータリー周辺から広がる田園地帯を通り、高女校へ流れる三重川支流に架かる橋を渡ると、現在のみえ記念病院や豊後大野警察署がある一帯です。今のトキハ通り商店街を含め当時は田んぼが広がっていたのですね。この周辺は、戦前まで日本酒を作っていた久丸屋さんや、戦後に市場から移られた大石とうふ店さんが今も豆腐を生産されているように、良質な水が取れることで有名です。その100メートルほど南に『卍』の記号がありますが、今のエイトピア大野(豊後大野市総合文化センター)の西隣にある宝光寺でしょう。宝光寺は江戸時代の寛永11年(1634年)に創建され、臼杵2代藩主 稲葉典通公の妻 志保の方の菩提寺になった由緒正しいお寺です。

 

こうして米国の大学のサイトから、80年以上前の地元の地図で『ブラタモリ』するのは何か不思議ではありますが、楽しい歴史散歩になります。御興味ある方は下記サイトをご参照ください。

 

                      (文:森本)

 

参考サイト:

スタンフォード大学公式ホームページ「日本の戦前地図」

スタンフォード大学公式ホームページ「三重町」

スタンフォード大学公式ホームページ「大分市街」

 

NHK『ブラタモリ』番組公式ホームページ