「大分の医療方言」につきまして後日談です

豊後方言を描いた戦前の絵葉書(著者所収)
豊後方言を描いた戦前の絵葉書(著者所収)

 

こんにちは!(^-^) 

 

このホームページの中に『大分医療方言集』を作成したところ、さまざまな方々から面白かったという御感想を頂きました。誠に有難うございます。o(_ _)o 今年の5月には、OAB大分朝日放送の『JOKER DX』という番組にも取り上げていただき、タレントの首藤将太さん(野良レンジャー)から『豊後遺産』として認定していただきました。誠にありがとうございます。(詳細は、2015年5月7日ブログおよび6月1日ブログをご参照ください)

 

大分医療方言集』の参考文献として、大分県立看護科学大学の先生方が中心になってまとめられた「大分保険医療方言集」(註1)を挙げておりますが、大分医療方言集ページを作成した当初は文献(註2)で本の存在は知っていたものの、残念ながら手にする機会がなかったので、初版(2014年7月21日)では当院で聞かれる医療方言を中心に、明治から平成にかけて発刊された大分方言に関する本を参考にしてまとめました。

 

先日、大分県立看護科学大学准教授の伊東朋子先生の御来院を頂き、その際に伊東先生らが作られた「大分保険医療方言集」註1をプレゼントしていただきました。心より御礼申し上げます。o(_ _)o 上記の御本は平成10年(1998年)に大分県立看護大学が開学して間もない頃から企画されて作られたそうで、今も看護学生が実習をする際に配布されているそうです。流石に大分県立看護大学は素晴らしい教育をされていると感銘を受けました。自分は大学の講義や実習で習ったことはなく、研修医になってから指導医に恵まれて、これまでの勤務地(大分、長崎、名古屋、千葉など)の医療方言を教えてもらったことが現在とても役に立っています。

 

大分県立看護大学は、私が大分大学医学部附属病院に勤務していた頃、当時学長を務められていた草間朋子先生の御依頼を受けて、『ナース・プラクティショナー』養成のために臨床薬理学と処方学の実習と講義を担当させて頂いたことがあります。今後とも県立看護大学と交流を温めていくことができればと願っております。


註1日高貢一郎編『大分保険医療方言集』大分保健医療方言研究会 平成13年

註2肥後球『医療現場における方言の活用(PDF)』慶應義塾大学 湘南藤沢学会 研究会優秀論文 平成19年

                                              (文:森本)