予備自衛官補訓練(技能 衛生甲)を修了しました。

先週は、長崎県佐世保市の陸上自衛隊相浦(あいのうら)基地に行き、予備自衛官補の技能公募召集訓練に参加して無事に修了することができました。今後は当院で勤務しながら、震災などにおける招集に応じて予備自衛官(医官)として、医療活動をすることになります。

 

訓練は専門の医療・衛生に加えて、基本教練や天幕(テント)設営、射撃、体力テストなどもあり、40代の私にとっては少々ハードでした(^^;)。ただ4年前の東日本大震災を契機に、長年勤めていた大学を退職して地域医療と災害医療に携わりたいという進路変更がひとまず完了して安堵しています。特に衛生訓練は『なんでも医』の私にとって、大学や基幹病院でも学ぶことがほとんどない野外医学をはじめ災害医療の実際など、大変貴重なものばかりでした。基本教練は九州各県から集まった看護師、理学療法士、作業療法士、弁護士、通訳などの皆さんと一緒に訓練しましたが、さすがに皆コミュニケーション能力が高く、寝食を共にしながら楽しくも充実した訓練を終えることができました。長崎は研修医時代に国立長崎中央病院(現 国立長崎医療センター)で指導医から多くの薫陶を受けた想い出深い土地ですし、今回の佐世保は祖父が海軍時代に乗艦の母港として勤務していたと聞いていたので、感慨深い出張となりました。

 

優しく丁寧に指導された自衛隊の教官の方々をはじめ、参加を許可して頂いた島袋院長先生、留守中の業務を代わって頂いた先生方や病院のスタッフに心から御礼申し上げます。ありがとうございました。  (文:森本)